ディープラーニングはインターネットの登場に等しいぐらい画期的で、今後あらゆる物事になくてはならない技術となっていくものであると考えられます。

従来までのAI(人工知能)は、その認識能力は人間が設定したルールに基づいて対象を認識し、そのルールに合致しているかしないかの判定を行うといったものでした。

この場合、「AIの認識能力を上げる=人間が如何に細かくルールを定義できるか」ということであり、人間が定義していないルールから一歩でも外に出たものは認識できませんでした。
例えば、猫をAIに認識させる場合、4足歩行で尻尾があって・・・とルールを決めるのですが、これだと犬も該当します。そこで、さらに猫の猫らしい特徴をルールとして追加していくのですが、この特徴を一つ一つ決めていくのは非常に難しく根気のいる作業となりますし、例え犬と猫の違いが判断できたとしても今度はネコとライオンの違いが判断できないかもしれません。

しかし、ディープラーニングを使うことでAIはこのルールの追加を自分で行うようになります。それはあたかも人間の赤ちゃんが犬と猫の違いを少しずつ理解していくように、AIも間違いを繰り返しながら認識が出来るようになってきます。まさしくコンピューターが考えるという行動を行うようになるわけですが、その成長は人と違って無限であり、人間では気付かないような答えを瞬時に出したり、非常に精度の高い予測を行うといったことが可能になります。

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従来の機械学習とディープラーニングの違い(出典:野村総合研究所、ビジネス+IT)

このディープラーニングの利用分野は幅広く、IoTと結びつくことで株価の予想やマーケット分析、設備の予知保全等、利用シーンは無限に考えられます。
将来的にはまず、いわゆるブルーカラーと呼ばれる仕事の多くをAIが行うことになり、その後ホワイトカラーの仕事もAIが行うことになり、人間の行う仕事はAIが判断できない事の意思決定になるでしょう。
ドローンに関しても操作テクニックというものは必要なくなり、ドローンを使って何を行うかのみが意味を持ってきます。(遠い将来にはこれすらもAIが行うかもしれませんが・・・)

私は現在、ドローンを農業に活用する検討を行っています。育成状況の監視、農薬散布、収穫予測等、農業とドローンとディープラーニングは非常に相性が良いと思います。ディープラーニングの勉強はまだまだこれからですが、業務でWEB系のシステム開発を行っていたこともあり、こういう分野は嫌いじゃありませんので、農業とドローンとAIをどう結び付けていくかに力を入れたいと考えています。
農業、ドローン、AI、興味を持たれた方は是非お声をかけてください。

参考サイト
ビジネス+IT
http://www.sbbit.jp/article/cont1/32033